君の名は。
それはこの世にあるすべてのものに平等にあたえられしもの。
それは毎日毎日必ず使うもの。
それはないと大変困るもの。
もうみなさんお分かりだろう。
そう。
“名前”。
である。
よっぽどのことでもない限り、名前のない人はいないと思われるし、名前がなくても「人間」という名詞は付けられている。
他の生物や、無機物もそう。世界的新発見されるもの以外は全て名前が付けられているだろう。
ほとんどの名前には意味や由来があり、生まれてくる我が子に名前をつける親たちは、時間をかけて、愛を込めて名前を付ける。
物であっても、由来もしくはフィーリングなど諸々を考慮するだろうが、一番は見た目や雰囲気をみてしっくり来るものを付けているはず。
それほどに名前というものはそれぞれの生物や無機物にとってもそれ自体を表すとても大切なものである。
…ただ、それを踏まえても、どうしてもわたしには
「え?お前の名前それ?」
と思えてならないものがいくつかある。
少し紹介したい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まずはコレ。
皆さんも一度は見たことあるであろう。
よく畑でも見られるアレである。
これをすることで土の温度や湿度を保ち、雑草も防ぐことが出来るヤツである。
農業には欠かせないこの物の名前、農業に関わる方が何と呼んでいるかみなさんはご存知だろうか?
「マルチ」
である。
「マルチ」
いや、言いたいことは分かる。
マルチングという畑を覆う作業があるらしいが、それが由来でこの黒ビニールにこの名前が付けられているのだろう。
しかし、どうだろう皆さん。
こいつの見た目のどこに「マ」の要素を感じるだろうか。
それより「ビ」とか「バ」とか、行っても「フェ」の要素の方が、黒ビニールの感じを表せられてないだろうか。
今、どうでもいいじゃん名前なんてそれぞれで。
と思った方もいるかもしれないがとんでもない。
実際、自分が買い物を頼まれたとする。
そこで知らないもの、例えば『「ヘッドマウントディスプレイ」買ってきて。』と言われたら、なんとなくその物を知らなくても、「多分何か頭と関係あるディスプレイ、、画面なんだな。多分電気屋さんにあるのかもな。」と
しかし『「マルチ」買ってきて。』と言われたらどうだろう。
「え?ま、、るち?え?なに?食べ物?いや、紙?マルチ紙?え?犬?犬の略?どこ?とりあえずイオン行こう。」となり、イオンを無駄にウロウロし、カルディで特に買うつもりも無かったものを買ってしまうだろう。
お分かりだろうか。
物に名前を付ける際に、由来やその使用方法などから作ること自体は良いのだが、著しく見た目から程遠い名前を付けると、こういう悲劇が各所で生まれる事になりかねないのだ。
パッと見た時の見た目と一致するわかりやすい名前を付けることが、名前を付けるときに最も大事なことなのである。
他にも
「トレンカ」
タイツ、レギンス、スパッツ、、、なんとなくしっくりくる。
足っぽい。
しかしトレンカ。
全然“足”っぽくない。
100歩譲って「トレン」までは良いが、足を包む柔い生地の商品なのに何故「カ!」で終わる選択肢を50分の1で取ったのか。
「ボンゴ」
「コンガ」
↑どっちかというとお前の方がボンゴっぽいやろ!でかいし。
皆さんもあるだろうか。
君の名前は本当にそれで正しいのだろうか。
一度足を止めて考えてみるのも良いのではないだろうか。
関係資料
「名は体をあらわす」ラーメンズ