とある身近な文字の、とある考察。
あなたはこのような遊びを知っているだろうか。
りんご
↓
ごりら
↓
らくだ
↓
だんす
↓
スワン。
そう、ご存知日本の伝統的な遊戯「しりとり」である。
しりとりのルールは簡単。
一つ前に言った単語の最後の一文字をとって、それを頭文字にしてまた新しい単語を作り…と続けていき、「ん」がついてしまった人の負けというゲームである。
……
どうだろうか。
このルールを読んで、みなさん何か感じないだろうか。
感じない人は何度も読んでみて欲しい。
それでも感じない人はやはり「常識」というなの目には見えない大きな力によって操作されているのであろう。
しかし、感じられたという人は一つの箇所について疑問が浮かんでいる事と思う。
そう、
‘「ん」がついてしまった人が負け’
というところである。
何故「ん」がついてしまったら負けなのだ。
『だってそんなの「ん」がついたらもう次の言葉ないじゃんぺ!』
と言うつもりの方。
確かにその通り。
「ん」がついたら次に続く言葉がないのだ。
本来ならここで終われば良い話であろう。
しかし私は考えてしまった。
“何故、「ん」から始まる言葉が無いのだろうか”
厳密に言うとこの世界に「ん」から始まる言葉が全くないとは言えない。
有名なので言うと「ンジャメナ」であろう。
詳しくは知らないが世界のどこかにある場所の名前らしい。
しかし、これはしりとりの裏技的に使ってて知ってるだけでやはり我々は「ん」から始まる言葉を知らないし、ほとんど存在しないと思っていいだろう。
「ん」から始まる言葉…
無いなあ…分からないなあ…
31年も生きてきて膨大な数の単語と出会ってきたと思うのに……
何故ぼくらは「ん」から始まる言葉を全く知らないのだろう…………。
別に「ん」から言葉を始めちゃいけないなんて法律があるわけじゃないのに。
たしかに、んから始まると言いづらい。
言いづらいのは、分かる。
言いづらいのは分かるけど、人類の長い歴史でこんなにも存在少ない必要ある?
てか、言いづらいだけで、言えなくもないし、なんなら全然言える。
世の中には似たような言葉や同じ言葉が溢れている。
きっと頭文字んを使った方が、便利になるに違いないのに。
そこでぼくは気づいてしまった。
こんなにも言葉が溢れたこの世界に「ん」の言葉が無いというのは、
「ん」の言葉の存在を認めない、認めたくない何か大きな力が働いているのではないだろうか。
「ん」を認めたくない存在・・・。
皆さん、
もう気づいたでしょうか?
そうです。
ここで最初に戻ります。
「ん」の存在を許さない存在。
「ん」から始まる言葉があってはいけない世界。
そう、
しりとりである。
常識的に考えて、「ん」から始まる言葉が生まれないわけがない。
日々、新しい言葉は大量に生まれ、また、個人が自由に物やペットやさまざまななモノに名前をつける権利がある時代だ。
「ん」から始まる名前をつけた人だっているだろう。
なのに、出会わない。出会えない。
これは何者かが、意図的に「ん」から始まる言葉を消していっているという証拠にはならないだろうか。
「ん」から始まる言葉を作るときは、くれぐれもご注意を。
しりとりはいつだってあなたを見ています。
しりとりを見るとき、しりとりもまたこちらを見ているのだ。
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要約すると、
「ん」から始まる言葉が全然ない理由、知ってる方いたら教えてください。という文章です。